NEWSお知らせ

職場での転倒・転落事故防止策

転倒 アイキャッチ

職場での転倒・転落事故は労働災害の中でも特に発生頻度が高く、企業にとって大きなリスクとなります。本記事では、「転倒・転落事故の原因と防止策」について詳しく解説し、企業が活用できるエイジフレンドリー補助金の情報も紹介します。安全な職場環境を整えることで、従業員の健康と生産性を向上させるための参考にしてください。ぜひ最後までご覧ください!

職場における転倒・転落事故の現状と影響

転倒・転落事故の発生状況

厚生労働省の「労働災害統計」によると、転倒や転落による労働災害は毎年全体の約25%を占めるとされています。特に高齢労働者の増加に伴い、転倒事故のリスクは年々高まっています。

転倒・転落事故がもたらす影響

転倒・転落事故が発生すると、以下のような影響があります。

  • 労働者の健康リスク:骨折・捻挫・打撲などのケガが発生し、長期離脱につながる
  • 企業の生産性低下:事故による労働者の欠勤や代替要員の確保が必要
  • 労災認定によるコスト負担:労災保険の適用、医療費・賠償金の増加
  • 企業イメージの低下:労働災害の多い企業は、社会的評価が低下しやすい

転倒・転落事故の主な原因

職場環境に起因するもの

  • 床の滑りやすさ:水濡れ、油汚れ、凹凸のある床
  • 段差の存在:階段、ステップ、段差が目立たない箇所
  • 照明の不足:暗い場所では足元が見えづらく、つまずきやすい

従業員の行動に起因するもの

  • 急いで歩く・走る:時間に追われていると転倒リスクが上がる
  • 不適切な履物:滑りやすい靴や、かかとの高い靴は事故の原因に
  • 注意不足:スマートフォンを見ながら歩く、荷物を持ちすぎる

作業環境や管理体制の問題

  • 安全対策の不備:手すりの未設置、滑り止め措置の不足
  • 教育不足:従業員が危険を認識していない
  • 清掃・メンテナンスの不徹底:こまめな清掃が行われていない

転倒・転落事故を防ぐための対策

職場環境の改善

  • 滑り止めマットやコーティングの導入
  • 床の段差をなくす・目立たせる
  • 適切な照明の確保(特に階段・通路)
  • 手すりの設置(階段・スロープ)

作業管理・従業員教育の強化

  • 転倒・転落リスクを意識した安全教育の実施
  • ヒヤリ・ハット事例の共有
  • 歩行時のルール設定(スマホ使用の制限など)
  • 適切な履物の着用義務化

清掃・メンテナンスの徹底

  • 水・油などの汚れをすぐに除去
  • 滑りやすい場所の定期点検
  • 壊れた床や手すりの迅速な修理

転倒・転落防止対策に活用できる補助金

エイジフレンドリー補助金

エイジフレンドリー補助金は、高齢者の転倒・転落事故を防ぎ、より安全な施設環境を整備するための支援制度です。医療機関や介護施設をはじめ、高齢者が多く利用する施設で幅広く活用できます。

具体的な活用例

この補助金を活用することで、以下のような設備導入や職員教育が可能になります。

  1. 転倒・転落防止のための設備導入
    • 床の滑り止め施工
    • 手すりや転落防止柵の設置
    • センサー式離床アラームの導入
    • 見守りカメラの設置
    • 安全性の高いベッドや車椅子への買い替え
  2. 職員の教育・研修
    • 転倒予防に関する研修会の開催
    • 転倒防止対策の啓発資材の作成

エイジフレンドリー補助金を活用することで、高齢者の事故リスクを軽減し、より安全で快適な施設環境を整えることができます。補助金の詳細な申請条件や対象となる設備については、こちらを参照してください https://www.jashcon-age.or.jp


まとめ:転倒・転落事故防止は企業の責任

職場での転倒・転落事故を防ぐことは、従業員の健康と企業の生産性を守るために重要です。

  • 職場環境の改善(床の滑り止め、照明の確保、手すりの設置)
  • 従業員教育の実施(歩行時のルール、ヒヤリ・ハットの共有)
  • 清掃・メンテナンスの徹底

さらに、補助金・助成金を活用することで、費用を抑えながら安全対策を進めることができます。企業として積極的に安全対策に取り組み、安心して働ける職場を実現しましょう。

【産業医について】

弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。

【代表紹介】 野呂 昇平

野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。

【各種資格】

  • 救急科専門医
  • 産業衛生専攻医
  • 脳神経外科専門医
  • 脳卒中専門医
  • 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 産業医
  • 労働衛生コンサルタント
  • 健康経営エキスパートアドバイザー
  • 健康運動指導士
  • 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

~お問い合わせ・資料請求について~
下記ボタンより、お問い合わせ・資料請求ができます。