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メンタル不調の早期発見に管理職ができること【年始版】

年始はなぜメンタル不調が起こりやすいのか

年始は「新しい一年のスタート」という前向きなイメージがある一方で、メンタル不調が顕在化しやすい時期でもあります。
年末年始の長期休暇によって生活リズムが乱れやすく、そこに以下のような要因が重なることで、心身への負担が一気に高まります。

  • 休暇明けによる生活リズムの急激な変化
  • 仕事モードへの切り替えに対する心理的ストレス
  • 年度末や新年度を見据えた業務プレッシャー
  • 人事異動・組織変更・役割変化への不安

特に真面目で責任感の強い従業員ほど、「頑張らなければならない」という思いから不調を抱え込みやすく、周囲が気づいたときには症状が進行しているケースも少なくありません。

そのため、年始は管理職にとって「部下の状態を改めて丁寧に観察する」ことが求められる重要なタイミングといえます。

年始に特に注意したいメンタル不調のサイン

メンタル不調は、必ずしも「体調不良」や「休みたい」という言葉として表れるとは限りません。多くの場合、日常の些細な変化としてサインが現れます。

年始に特に注意したい変化には、以下のようなものがあります。

  • 表情が乏しくなり、笑顔が減っている
  • 遅刻・早退・欠勤が目立つようになる
  • 会話量が減り、報連相が滞る
  • ミスが増え、作業効率が著しく低下している
  • 身だしなみへの意識が低下している
  • 「疲れた」「眠れない」といった発言が増える

これらのサインは単体では判断が難しいものの、複数が重なって見られる場合は注意が必要です。
管理職がこうした小さな変化を見逃さず、早期に対応することが、深刻化を防ぐ第一歩となります。

管理職に求められる役割とは ― ラインによるケアの重要性 ―

管理職は、業務進捗や成果管理だけでなく、職場の安全配慮義務を担う重要な立場にあります。
特にメンタルヘルス対策においては、厚生労働省が推奨する「ラインによるケア」が重要な柱となっています。

ラインによるケアとは

ラインによるケアとは、管理監督者が日常の業務を通じて部下のストレス状況に気づき、必要な支援につなげる取り組みを指します。

メンタル不調は外見から分かりにくく、本人も自覚していない場合があります。
そのため、日常的に部下と接している管理職だからこそ気づける変化があり、早期発見・早期対応の「最前線」としての役割が期待されています。

日常のコミュニケーションで管理職が意識したいポイント

定期的な1on1ミーティングの実施

週1回・月1回など、頻度を決めて1on1ミーティングを行うことで、業務以外の話題にも触れやすい関係性が築かれます。
「最近どう?」といった何気ない問いかけの中から、不調の兆しが見えてくることもあります。

雑談の中での観察

業務報告だけでなく、雑談の中には多くのヒントが隠れています。
声のトーン、反応の速さ、話題への関心の薄さなど、以前との違いに気づく視点が重要です。

「いつもと違う」を見逃さない姿勢

管理職自身が忙しいと、部下の変化を見過ごしがちになります。
しかし、「何となく違和感がある」という感覚こそが、早期対応のきっかけになることも少なくありません。

メンタル不調が疑われる部下への「声かけ」のコツ

メンタル不調の兆候が見られる部下に対しては、慎重かつ配慮ある対応が求められます。

タイミングと場所への配慮

人目のある場所や忙しい時間帯を避け、落ち着いて話せる環境を選びましょう。
「ちょっと時間いいかな」と声をかけるだけでも、相手の心理的ハードルは下がります。

事実をベースに、非難しない伝え方

「最近ミスが多いよね」ではなく、
「最近、業務が大変そうに見えるけれど、体調はどう?」といった観察事実に基づく表現を心がけます。

無理に聞き出さない

話したくない様子があれば、無理に踏み込む必要はありません。
「また話したくなったらいつでも声をかけてね」と伝えること自体が支援になります。

支援の姿勢を明確に伝える

「一人で抱えなくていい」「必要なら一緒に考える」というメッセージは、部下に安心感を与えます。

実際の対応フローと管理職が注意すべき点

メンタル不調が疑われる場合、以下の流れで対応することが望ましいとされています。

  1. 事実の確認と記録
     客観的な行動や変化を具体的に記録する
  2. 初期対応(声かけ・面談)
     本人の状況を確認し、無理のない範囲で話を聞く
  3. 人事・産業医への相談
     管理職だけで抱え込まず、専門職と連携する
  4. 業務調整・就業配慮
     必要に応じて業務量や勤務形態を調整
  5. 復職・継続就業支援
     長期的な視点でのフォロー体制を整える

重要なのは、プライバシーへの配慮と組織としての対応を両立させることです。

産業医・専門機関との連携が職場を守る

管理職だけでメンタルヘルス対応を完結させることは困難です。
産業医や外部専門機関との連携により、対応の質と安全性は大きく向上します。

  • 産業医面談による医学的視点での評価
  • 人事・労務との連携による制度面の調整
  • EAP(従業員支援プログラム)の活用

「気づいたらつなぐ」体制を整えておくことが、管理職自身を守ることにもつながります。

まとめ~年始こそ職場のメンタルヘルス体制を見直す機会に~

年始は、メンタル不調が表面化しやすい時期であり、管理職の関わり方が職場全体の健康状態を左右します。
小さな違和感に気づき、適切な声かけを行い、必要に応じて専門家につなぐ――その積み重ねが、深刻なメンタル不調を未然に防ぐ最大の対策です。

管理職一人に負担を集中させるのではなく、産業医や人事と連携した体制を整えることが、これからの職場に求められるメンタルヘルス対策といえるでしょう。

株式会社NoLaBoが提供する産業保健サービス

弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。

【代表紹介】 野呂 昇平
野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。

  • 救急科専門医
  • 産業衛生専攻医
  • 脳神経外科専門医
  • 脳卒中専門医
  • 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 産業医
  • 労働衛生コンサルタント
  • 健康経営エキスパートアドバイザー
  • 健康運動指導士
  • 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

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