「会社としてメンタルヘルスの対策したいが何からやっていいかアドバイスが欲しい」
「休職中の従業員をどのように扱ってよいかわからない」
管理職の方々は部下の生産性を管理するだけではなく健康管理も求められています。時代が変わるとコミュニケーションの手段も変わり、どのように扱ってよいかわからない場面が多いと思います。
そこで今回は「管理職向けラインケア研修の実際:企業が取り組むべきメンタルヘルス対策」をテーマに記事を作成しました。私も顧問先の企業にラインケア研修を早めに導入したほうがうまく会社が回ると伝えてます。ぜひ最後までご覧ください!
目次
ラインケアとは?管理職に求められる役割
ラインケアの定義
ラインケアとは、企業の管理職が職場におけるメンタルヘルス対策の中心的な役割を担うことを指します。厚生労働省が推奨する「職場のメンタルヘルス対策の4つのケア」のうち、「ラインによるケア」が該当します。
管理職の役割
管理職は日々の業務管理だけでなく、部下の心身の健康状態にも目を配る必要があります。具体的には以下のような役割を担います。
- 部下のストレス状態を把握し、適切に声をかける
- 必要に応じて産業医や人事と連携する
- 働きやすい職場環境を整える
- メンタル不調の兆候が見られた際に早期対応を行う
企業の生産性を維持するためには、管理職が適切なラインケアを実践できるようになることが不可欠です。
ラインケアについて
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153867.pdf
管理職向けラインケア研修の必要性と企業のメリット
企業の現状と課題
近年、職場のメンタルヘルス不調者は増加傾向にあります。厚生労働省の調査によると、「強いストレスを感じている」と回答する労働者の割合は約6割に上ります。
一方で、管理職がメンタルヘルスに関する知識や対応方法を十分に理解していないケースも多く、結果として問題が深刻化してから対応することが少なくありません。
企業がラインケア研修を導入するメリット
ラインケア研修を実施することで、企業には以下のようなメリットがあります。
- メンタル不調の早期発見・早期対応が可能になる
- 休職・離職の防止につながる
- 管理職自身の負担軽減
- 職場の生産性向上
- ハラスメント防止にも寄与
特に、メンタルヘルス不調による休職者が増えると、業務負担の増加やチーム全体の士気低下にもつながります。そのため、未然に防ぐことが重要です。
実際に健康経営や研修会を実践している企業を紹介します。
具体的なラインケア研修の内容と進め方
研修の基本構成
管理職向けラインケア研修では、主に以下の内容を扱います。
- メンタルヘルスの基礎知識
- メンタル不調のサインと主な原因
- うつ病や適応障害などの基礎知識
- 管理職の役割と対応方法
- 部下のストレス状況を把握する方法
- 声かけや傾聴の技術
- 必要に応じた産業医・人事との連携方法
- 職場環境の整備
- ストレスを軽減するマネジメント手法
- ワークライフバランスの推進
- ケーススタディとロールプレイング
- 実際の事例をもとにした対応練習
- 企業の具体的なサポート体制の紹介
- 社内相談窓口やEAP(従業員支援プログラム)の活用方法
研修の実施方法
研修は以下のような形で実施するのが効果的です。
- オンライン研修と対面研修の併用(業務の合間でも受講しやすいようにする)
- 実践型のワークショップを取り入れる(ただ話を聞くだけでなく、実際に対応を体験する)
- 継続的なフォローアップ(研修後も定期的に勉強会を実施)
研修を効果的にするポイントと成功事例
研修の効果を高めるポイント
- 経営層の理解と積極的な支援
- 管理職がメンタルヘルス対策を実践しやすいよう、企業全体での意識改革が必要
- 具体的な対応マニュアルの整備
- 研修だけでなく、日常業務の中で実践しやすいようなマニュアルを用意する
- 管理職同士の情報共有の場を設ける
- 他の管理職と意見交換をすることで、対応の幅が広がる
成功事例:ラインケア研修を導入した企業の変化
A社(IT企業)の事例
- 研修導入前は、社員のメンタル不調による休職率が5%超だった
- 研修を実施し、管理職が早期対応を行えるようになった結果、休職率が3%以下に減少
- 部下とのコミュニケーションの質が向上し、エンゲージメントスコアも上昇
まとめ:継続的なラインケアの実践が企業を強くする
ラインケアは、単発の研修で終わらせるのではなく、継続的に実践していくことが重要です。
企業としては、管理職が適切なラインケアを実践できるよう、
- 定期的なフォローアップ研修の実施
- 社内相談窓口の充実
- メンタルヘルスに関する社内制度の整備
などの取り組みを進めることが求められます。
管理職がラインケアのスキルを身につけることで、社員のメンタルヘルスが向上し、結果的に企業の生産性や定着率の向上にもつながります。
【産業医について】
弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。
【代表紹介】 野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。
- 2021年8月 エターナルフィット西町南 開業
- 2022年11月 エターナルフィット厚別 開業
- 2024年7月 エターナルフィット円山 開業
【各種資格】
- 救急科専門医
- 産業衛生専攻医
- 脳神経外科専門医
- 脳卒中専門医
- 脳血管内治療専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 産業医
- 労働衛生コンサルタント
- 健康経営エキスパートアドバイザー
- 健康運動指導士
- 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)
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