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睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病の引き金?肥満との深い関係

「いびきがうるさいと家族に言われた…」「朝起きても疲れが取れない」「日中に眠くて仕事に集中できない」

そんな経験はありませんか?

もしかすると、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

今回は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」をテーマに、その原因、健康への影響、そして肥満や生活習慣病との関連について解説します。自分や家族の健康を守るために、ぜひ最後までご覧ください。

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる疾患です。10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上繰り返される場合に「無呼吸」とされます。

特に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」は、気道が塞がって呼吸が止まるタイプで、日本人のSASの大部分がこれに該当します。

主な症状

  • 大きないびき
  • 日中の強い眠気
  • 熟睡感がない
  • 集中力の低下
  • 夜間頻尿

本人には自覚がないことも多く、家族やパートナーの指摘で気づくケースも少なくありません。

肥満との関係 ― 気道が狭くなるリスク

睡眠時無呼吸症候群の最も大きなリスク要因のひとつが肥満です。

体重が増えると、首回りや舌の付け根に脂肪がつき、気道が物理的に狭くなります。これにより、寝ている間に空気の通り道がふさがれやすくなり、無呼吸や低呼吸が起きやすくなるのです。

特にBMIが25以上の方はリスクが高いとされ、肥満の解消が症状改善に直結することもあります。

生活習慣病との関連 ― SASは放置厳禁

SASを放置すると、体にさまざまな悪影響を与えます。

睡眠中に呼吸が止まることで、体は低酸素状態になり、何度も覚醒反応が起こります。結果として自律神経が過剰に働き、血圧や血糖値が上昇するのです。

SASと関連の深い疾患

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 心筋梗塞・脳卒中
  • うつ症状や認知機能の低下

特に、高血圧や糖尿病の方で「治療してもなかなかコントロールできない」という場合、SASの合併が隠れている可能性があります。

SASの検査と治療法

提携クリニックであるグッドライフクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には自宅でできる簡易検査をおすすめしています。小型の検査装置を一晩装着し、呼吸の状態を測定します。必要に応じて、ポリソムノグラフィー(PSG)検査も紹介可能です。

主な治療方法

● CPAP療法(シーパップ)

鼻にマスクを装着し、一定の圧力の空気を送り続けることで、気道の閉塞を防ぎます。多くの方がこの治療で睡眠の質が改善されます。

● 体重管理・減量

肥満が原因である場合、体重の5~10%の減量で症状が大幅に改善することもあります。

● 生活習慣の見直し

  • 飲酒を控える(特に寝る前)
  • 禁煙
  • 横向きで寝る習慣をつける
  • 睡眠リズムを整える

SASを放置すると命に関わることも

「ただのいびき」と思って放置していると、突然死のリスクもある重大な病気です。

特に40代以上の男性、肥満傾向にある方、家族にいびきを指摘されている方は、一度は検査を受けてみることをおすすめします

まとめ ~睡眠の質が、人生の質を左右する~

本日お伝えしたかったのはこの3点!

  1. 睡眠時無呼吸症候群は「放置すると危険な病気」
  2. 肥満や生活習慣病と深い関係がある
  3. 自宅でできる検査と効果的な治療法がある

「たかがいびき」と見過ごさず、まずは気軽な相談から始めてみましょう。

株式会社NoLaBoが提供する産業保健サービス

弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。

【代表紹介】 野呂 昇平
野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。

  • 救急科専門医
  • 産業衛生専攻医
  • 脳神経外科専門医
  • 脳卒中専門医
  • 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 産業医
  • 労働衛生コンサルタント
  • 健康経営エキスパートアドバイザー
  • 健康運動指導士
  • 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

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