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健康経営エキスパートアドバイザーとは?資格の取得方法と企業のメリットを解説!

健康経営エキスパートアドバイザー アイキャッチ

健康経営アドバイザーとは、東京商工会議所が認定する「健康経営」の普及・推進を担う専門資格です。
企業が「健康経営優良法人」の認定を目指す際、その申請プロセスや社内体制の構築を支援する重要な役割を果たします。

本記事では、現役産業医の視点から、資格の取得方法や難易度、企業が導入する具体的メリットを分かりやすく解説します。

健康経営エキスパートアドバイザーとは?役割と必要性

健康経営エキスパートアドバイザーは、企業の健康経営推進を支援する専門家です。東京商工会議所が認定する資格であり、健康経営に関する専門知識を活かし、企業が従業員の健康増進を図りながら経営の持続可能性を高めるためのアドバイスを行います。

健康経営エキスパートアドバイザーの主な役割

  • 従業員の健康増進に関する研修や制度設計のサポート
    健康づくりに関する研修の実施や、福利厚生制度の整備などを通じて、従業員の健康意識を高め、働きやすい職場環境を構築します。
  • 企業の健康経営診断と改善策の提案
    企業の健康経営の現状を分析し、課題を特定したうえで、最適な改善策を提案します。

  • 健康経営優良法人の認定取得支援
    経済産業省が推進する「健康経営優良法人認定制度」の取得に向けたサポートを行い、企業のブランド力向上や従業員の満足度向上につなげます。

健康経営エキスパートアドバイザーの重要性

健康経営エキスパートアドバイザーの価値はさらに高まっています。

  • 情報開示」への対応(人的資本経営)

現在、投資家や求職者は、企業の健康経営が「本物かどうか」を厳しくチェックしています。単なるポーズではなく、具体的なデータ(健康診断の改善率や離職率など)に基づいた施策が求められており、高度な分析スキルを持つエキスパートの知見が不可欠です。

  • 複雑化する認定要件のクリア

「健康経営優良法人」の認定基準は年々アップデートされ、難易度が上がっています。特に上位法人(ホワイト500やブライト500)を目指す場合、表面的な回答では通用しません。エキスパートアドバイザーがいれば、戦略的な申請書の作成が可能になります。

  • 専門職(産業医・社労士)との「橋渡し」

エキスパートアドバイザーには、ワークショップや実務試験を突破した「課題解決のプロ」が集まります。社労士や中小企業診断士、そして我々産業医といった専門職の力をどう組み合わせて、経営課題を解決するかという「プロデューサー」の役割を果たせるのが、この資格の真の重要性です。

今後の展開

健康経営エキスパートアドバイザーとして認定された後は、企業や組織の健康経営推進をサポートする専門家として活動できます。
​具体的には、企業の健康経営の課題を抽出し、改善提案や計画策定を行うなど、実践的な支援を提供します。​また、東京商工会議所が提供する研修動画の視聴や、各種ツールの活用を通じて、最新の情報やスキルを習得し続けることが可能です。​

この資格を取得することで、企業の健康経営を専門的に支援するスキルを身につけ、社会全体の健康増進に寄与することが期待されます。

健康経営エキスパートアドバイザー資格取得の方法と試験内容について

資格取得の流れ

  1. 受験資格の確認: まず、健康経営アドバイザーの認定を受けていることが前提となります。さらに、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
    • 有資格者:​中小企業診断士、社会保険労務士、医師、保健師、看護師、労働衛生コンサルタント、管理栄養士、健康運動指導士、公認心理師、臨床心理士、理学療法士、精神保健福祉士、薬剤師、作業療法士、歯科衛生士、産業カウンセラー、衛生管理者、(安全)衛生推進者などの資格を有している方。​
    • 実務経験者:​「健康」「医療」「保健」に関する実務経験(医療保険者・医療機関・健診機関等での勤務経験など)、「経営」に関する実務経験(経営者本人または経営企画など企業経営に従事していた経験など)、「人事労務」に関する実務経験(人事担当者、労務管理担当者として従事していた経験など)、「健康経営」に関する実務経験(健康経営の普及や支援に携わっていた、企業などで実践に関わっていたなど)が概ね1年以上ある方。​
  2. 知識確認テストの受験: 受験資格を満たした上で、東京商工会議所が実施する「知識確認テスト」を受験します。
    • 出題範囲:​「健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザー共通テキスト 2025-2026」に基づきます。​
    • 試験形式:​多肢選択式50問を90分で解答します。​
    • 合格基準:​80点以上が合格ラインです。​
    • 受験場所:​全国300ヶ所以上のテストセンターから選択可能です。
  3. ワークショップの受講: 知識確認テストに合格した後、Zoomを利用したオンライン形式のワークショップを受講します。
    • 研修内容:​ヒアリングスキルの習得、具体的な助言・提案力の習得、健康経営診断報告書の作成などを行います。​
    • 受講時間:​9:00~17:00(昼食休憩含む)の1日間です。​
    • 効果測定:​研修終了後、事例企業の情報に基づいて「健康経営診断報告書」を作成し、提出します。80点以上の正答で合格となります。
  4. 認定と活動開始: ワークショップの効果測定に合格すると、「健康経営エキスパートアドバイザー」として認定されます。認定証はダウンロード可能で、認定期間は2年間です。

試験内容のポイント

試験では、以下の内容が重視されます。​

  • 健康経営の基礎知識:​健康経営の概念や意義、企業における健康管理の重要性など。​
  • 企業における健康管理の実践方法:​具体的な取り組み事例や効果的な施策の立案方法など。​
  • 健康経営優良法人制度の理解:​制度の概要や認定基準、企業へのメリットなど。​

試験の難易度はそれほど高くありませんが、健康経営の基本知識をしっかりと学ぶ必要があります。特に、企業の実情に合わせたアドバイスができるように、具体的な事例を学ぶことが重要です。​

参考サイト:東京商工会議所

健康経営エキスパートアドバイザーの仕事内容

経験豊かなアドバイザーに相談することで、大きく分けて法令順守、健康経営の実践、健康管理上の最適化を行うことができます。

法定遵守(コンプライアンス)

健康経営を実践することが非常に重要ですがコンプライアンスに違反してはいけません。経験のない健康経営エキスパートアドバイザーの場合、産業医、弁護士、労働衛生コンサルタントと違い、コンプライアンスに対する知識がないため、コンプライアンス違反のまま仕事を進めることがあるので注意が必要です。

健康経営の実践

健康経営優良法人を取得していない企業の場合は、まず取得することを目標しましょう!健康経営優良法人を申請する際には評価項目が多岐に渡っており、最低限度の健康経営レベルで申請することは難しくないですが、本物の健康経営を実践するならば、すべての項目を満たし「ブライト500」「ホワイト500」を目指すような取り組みが必要です。

健康経営エキスパートアドバイザーは企業のパートナーとなり、健康経営優良法人の取得を目指します。アドバイザーの選び方としては経験や相性も大事ですが、アドバイザー自身がどれほどのサービスを提供できるかも重要な要素です。

健康経営には一貫性が大事であり、足りないものをすべて別の会社に委託すると一貫性のない健康経営になり、無駄な費用がかかります。補助金助成金を使って、コストをあまりかけない取り組みをどれほど提案できるかもアドバイザーに求められる資質です。

健康経営に関わる資格の比較

健康経営に関連する資格は、その専門性や役割が明確に分かれています。

資格名実践者役割・得意領域資格合格率
健康経営エキスパートアドバイザー健康経営アドバイザー中小企業診断士、社労士、保健師など企業の健康課題を分析・診断し、具体的な改善計画を策定・伴走する。
健康経営アドバイザー人事・労務、一般社員、社労士など健康経営の普及・啓発。優良法人認定の基礎知識の習得。
産業医医師医学的見地からの健康管理、面談、復職判断。50名以上の事業場で選任義務あり高(医師免許が必要。産業医研修の修了が必要)
労働衛生コンサルタント医師、保健師、技術士、実務経験者職場環境の物理的改善(騒音・化学物質等)や衛生管理体制の高度な指導。高(合格率30%前後の難関国家試験)

企業が取り組むべき健康経営とは?

近年、企業の生産性向上や従業員の健康増進を目的に「健康経営」への関心が高まっています。健康経営とは、企業が従業員の健康を重要な経営資源と捉え、戦略的に健康管理を推進する取り組みのことを指します。

この概念は、経済産業省と東京商工会議所が推進しており、特に「健康経営優良法人認定制度」などの制度が企業の取り組みを後押ししています。

企業が健康経営を導入するメリット

専門家のアドバイスでスムーズに健康経営を推進できる

健康経営優良法人の認定取得がしやすくなる

従業員の健康意識が向上し、職場の活性化につながる

  • 生産性向上:従業員の健康状態が良好であれば、欠勤や業務効率の低下が防げる
  • 医療費削減:予防的な健康管理により、企業の負担する医療費を軽減できる
  • 企業ブランドの向上:健康経営を実践することで、社会的評価が高まり、採用力向上にもつながる

このように、健康経営は単なる福利厚生ではなく、企業全体の成長戦略の一環として重要視されています。特に中小企業では、健康経営を推進する人材やノウハウが不足しているケースが多いため、エキスパートアドバイザーの支援は非常に有効です。

健康経営の重要性

健康経営は、単なる健康診断の実施にとどまらず、職場環境の整備やストレスマネジメント、生活習慣改善といった長期的な健康施策が求められます。

従業員の健康を守ることは、生産性向上や離職率の低下にもつながり、結果的に企業の成長と競争力の強化に貢献します。そのため、専門的な知識を持つ健康経営エキスパートアドバイザーの存在は、企業の持続的な発展において不可欠です。

私自身も健康経営エキスパートアドバイザーの資格をもつ産業医ですが、健康経営の視点をもって顧問先の企業と付き合っているため、少しでも企業の健康経営に寄与できるように行動してます。

まとめ

本記事では、「健康経営エキスパートアドバイザー」の概要や資格取得方法、企業にとってのメリットについて解説しました。

健康経営は企業の成長に直結する重要な経営戦略
健康経営エキスパートアドバイザーは、企業の健康経営推進をサポートする専門家
資格を取得すれば、多くの企業からのニーズが期待できる

健康経営の導入を検討している企業にとって、エキスパートアドバイザーの存在は大きな助けになります。ぜひ、この資格を活かし、企業の健康経営推進を支援していきましょう!

参考サイト 東京商工会議所 健康経営エキスパートアドバイザー

https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/exadviser

株式会社NoLaBoが提供する産業保健サービス

弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。

【代表紹介】 野呂 昇平
野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。

  • 救急科専門医
  • 産業衛生専攻医
  • 脳神経外科専門医
  • 脳卒中専門医
  • 脳血管内治療専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 産業医
  • 労働衛生コンサルタント
  • 健康経営エキスパートアドバイザー
  • 健康運動指導士
  • 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

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