現代社会では、スマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタルデバイスが生活や仕事の中心となっています。特に、リモートワークの普及により、1日のほとんどを画面の前で過ごす人も少なくありません。しかし、デジタルデバイスの長時間使用は、視力低下、姿勢の悪化、睡眠障害など、さまざまな健康リスクをもたらします。
さらに、SNSやオンラインゲームなどの普及により、デジタルデバイスへの依存が深刻化しており、仕事の効率低下やメンタルヘルスへの悪影響も指摘されています。本記事では、デジタルデバイス依存がもたらす健康リスクと、企業が従業員の健康を守るためにできる対策について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください!
目次
デジタルデバイス依存とは?
デジタルデバイス依存とは、スマートフォンやPCを必要以上に使用し続けてしまい、日常生活に支障をきたす状態を指します。世界保健機関(WHO)では、「ゲーム障害」など特定の依存症について認定しており、デジタルデバイスの使用が習慣化すると、脳の報酬系が刺激され、依存を引き起こすことが分かっています。
主な症状
- スマホやPCを触っていないと不安になる
- 仕事中や会話中でもSNSや動画をチェックしてしまう
- 長時間の使用で睡眠不足や体調不良になる
特に、仕事での過剰なデジタルデバイス使用は、プライベートでも抜け出せない「常時接続状態」を生み出し、ストレスや疲労の原因となります。
デジタルデバイス依存が引き起こす健康リスク
目の健康への影響
- ブルーライトによる眼精疲労:長時間の画面使用で目の疲れが蓄積
- ドライアイの増加:まばたきの回数が減少し、目が乾燥
脳と精神面の影響
- 睡眠障害:寝る直前のスマホ使用でメラトニンの分泌が抑制
- ストレスと不安:SNSでの比較や過剰な情報取得による精神的負担
身体的影響
- 肩こり・腰痛:悪い姿勢が習慣化し、筋肉の緊張が続く
- 運動不足による生活習慣病:長時間座りっぱなしで血行が悪化
企業が取り組むべき健康リスク管理策
デジタルデバイス依存の問題を企業が放置すると、従業員の健康リスクが高まり、生産性の低下を招きます。以下の対策を導入することで、従業員の健康を守ることができます。
スクリーンタイム管理の推奨
- 1時間ごとに休憩を促すルールを設定
- デジタルデバイスの使用ログを可視化し、過剰使用を防ぐ
オフィス環境の整備
- 姿勢改善:人間工学に基づいたデスクや椅子の導入
- ブルーライトカットメガネの配布
従業員の意識改革
- デジタルデバイス依存に関する研修を実施
- ワークライフバランスを重視した働き方の推奨
メンタルヘルス対策
- ストレスチェックの導入
- メンタルヘルス相談窓口の設置
さらに詳しく知りたい方は厚生労働省ホームページの「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を参考にしてください
https://www.mhlw.go.jp/content/000580827.pdf
まとめ:企業が従業員を守るためにできること
デジタルデバイス依存は、個人の問題としてだけでなく、企業全体の生産性や職場環境にも影響を及ぼします。そのため、企業は従業員の健康リスクを管理し、働きやすい環境を整えることが求められます。
具体的な対策として、スクリーンタイムの管理、オフィス環境の整備、メンタルヘルスケアの導入などを積極的に進めることで、従業員の健康とパフォーマンス向上につなげることができます。
健康経営を推進する企業にとって、デジタルデバイス依存への対応は重要な課題です。ぜひ、今回紹介した施策を取り入れて、従業員の健康を守るための環境づくりを進めていきましょう。
【産業医について】
弊社はメディカルフィットネス事業と産業保健サービスを主軸にし、「健康と運動を通してたくさんの人を幸せにする」ための事業展開をしております。
厚生労働省認定のメディカルフィットネスで医学的な運動食事指導を、産業医、産業看護職、リハ職などが一つのチームとなり顧問先企業をサポートする、日本で唯一の産業保健サービスが行える企業でございます。
【代表紹介】 野呂 昇平

略歴
2013年 旭川医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。
脳神経外科学、救急医学をベースに大学での臨床研究や多くの手術症例を経験。
より多くの人を幸せにするため2021年2月、株式会社NoLaBoを設立。
- 2021年8月 エターナルフィット西町南 開業
- 2022年11月 エターナルフィット厚別 開業
- 2024年7月 エターナルフィット円山 開業
【各種資格】
- 救急科専門医
- 産業衛生専攻医
- 脳神経外科専門医
- 脳卒中専門医
- 脳血管内治療専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 産業医
- 労働衛生コンサルタント
- 健康経営エキスパートアドバイザー
- 健康運動指導士
- 公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)
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